
みなさんお久しぶりです。しうです。
今回紹介する本は難しい内容を興味を引くように分かりやすく解説した良書となっております。
読んだきっかけ
ショッピングモール内の書店にふらっと立ち読みした際の感触から。
インターネットでおすすめの本を検索するのも良いですが、たまには書店に立ち寄って知らない本との一期一会の出会いを楽しむのも良いですね。
感想
1. 導入がとても上手い!!
本書で出てくる主な簿記指標は損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)です。
まず貸借対照表(B/S)とはBalance Sheetの略となっています。
貸借対照表には主に資産・負債・純資産が記載されており、その会社がどのようにして資金を集めてそれをどのように投資したのかが記されています。
つまり貸借対照表は企業の全体的な財政状況を示しているとも言われています。
一方損益計算書(P/L)はProfit and Loss Statementの略で、その年の取引によって得られた売上高の中で、原価がどのくらいで営業利益がどのくらいかということを表しています。
本書ではまずプロ野球球団である福岡ソフトバンクホークスと阪神タイガースのB/Sの比較から始まります。
最初の章であるので、貸借対照表(B/S)だけの比較で完結に説明が始まります。
本章の論点としては
ホークスのB/Sには固定資産が全体の96%も計上されているのに、タイガースのB/Sには固定資産がB/Sが9%しか計上されていないのか?
ということをプロ野球球団の球場の保有と言う観点から簡潔に説明していきます。
このようにそれ単体で見ると、とっつきにくい財務諸表を同業種で完結に比較することで、初心者にとっても腑に落ちやすく、読んでいて面白い内容に仕上げられているのが本書の特徴です。
2. 自分でも比較をやってみようと思える!
本書では簡単にですが、企業が発行する決算短信からどのように自分でP/LやB/Sを作成するかが記載されています。
私は個別株も少々実施していますが、今まで銘柄を選ぶ際は自分の感覚で選ぶことが多く、このように同業他社で決算を比較することをあまりしていませんでした。
さすがに筆者のように決算書の違いについて簡潔に自分なりの説明をつけるのは難しいですが、初心者の私でも財務諸表を比較してみようと背中を押されるような内容でした。
総評
読了時間:累計5時間程度(一つ一つ内容をかみ砕いて理解すると少し時間かかります。)
まとめ
- 今後個別株を投資する際は、同業他社で決算を比較して自分の中でビジョンを決める!
以上が本書から得られた私の今後の生活に役立てていこうと感じた内容です。