
みなさんこんにちは。しうです。
今回も自分が読んだ本について学んだことを含めて紹介したいと思います。
読んだきっかけ
こちらもまず本紹介系のYouTubeチャンネルで紹介されていて、通販サイトで調べてみると評判が良かったため
購入してみました。
はじめに
本書のサイズは他の書籍と比較して少し小さめで漫画本程度の大きさです。
そしてハードカバーになっているため、開いたままの状態にしづらいため少し読みづらい印象でした。
本書の内容について印象に残ったこと
第一章 28歳というリミット
本書では大体28歳くらいまでに自分の仕事と呼ばれるものを身に着ける必要性を説いています。
この「自分の仕事」というのは一般的な会社員の仕事全般の事を言っているのではなく、例えば機械設計職であれば、CAD設計業務のエキスパートになるとか、設計した製品の試験評価のエキスパートになるとか言うことを言っています。
28歳という理由については筆者は「ビジネスマンとしてのパフォーマンスは30代半がピークであり、そのころから徐々に責任のある仕事を任されることになる」からと述べています。
これを見ると結構時間がないんだなと感じますよね。
私は大学入学前に浪人してさらに修士卒なので、社会人一年目でもう25→26歳になる年代なんですよね。
そう考えると28歳になるのは3年目です。周りの3年目の先輩を見ていても3年あればある程度の専門性はついてくる印象です。ただそれは一つもキャリアを踏み外さなかった場合で、職場の環境や人間関係も影響されるかと思います。
幸い私の仕事環境についてはめっちゃ良い方で、仕事をしながら学びの機会があるような業務が多いです。
ただ少し考えると、修士として人生の中で重要な20代前半の2年間を捧げるのも手放しで賛成できないようなきもします。
一応、院卒は大卒に比べて平均生涯年収が4000万円高いメリットがあるという研究もありますが、ストレートで卒業した大卒の人って28歳になるまでに6年もキャリアを積めるんですよね…
6年もあるなら、今の職場が自分に合わなくても1,2回程度ならキャリアチェンジするチャンスがある気がします。
こうしてみると、「院卒で何となく就職」って結構リスキーな感じがしますね。
この記事を読んでいる大学生の方は20代を何して生きるかをよく考えて、院に行くか就職するか(あるいはそれ以外か)を選択してくださいね。
第一章 自分のバランスシートと損益計算書を作ってみる
本書では現状を知るツールとして自分用の「財務諸表」を作成しています。
そこで私も自分の資産について分析してみようと思います。
まず「簡易版バランスシート」を作成していきます。
①まず金融資産について
これは文字通り現金や株・投資信託などを纏めた資産となります。
これについてはMoneyForwardの残高が該当するのでそのまま引用すると私の場合約270万円です。
②次に実物資産について、これは不動産や自動車などのすぐには現金化できない資産が該当します。
私の場合、寮住まいなので不動産に関しては0で、自動車については自動車1台、バイク1台を保有しています。
ただ、どちらも結構な中古車なので、現金化しても良くて20万円と推定しました。
③次は短期負債に関してですが、私に関係あるのはクレカの使用残高ですかね。
これもマネーフォワードを確認すると20万円となっていますが、このうち10万円ほどは投信のクレカつみたて費用であるので、厳密には負債ではないと思います。
④最後に長期負債ですが、これは住宅ローンや自動車ローンのことですね。こちらは家庭を持つと計上されてくると思いますが、まだ独り身なので私には関係ないですね。
これを基に作成した簡易バランスシートが以下になります。

次に簡易版の損益計算書を作成します。
⑤まず、年間収入に関して、1年目の手取り額を参考に、
手取り17万円×12か月 + ボーナス 60万円×2 =324万
と計算しました。
⑥次に年間支出についてMoneyforwardの記録から月大体10万円程度です。(投資信託購入費用を除く)
よって120万円程度。

これを見る限り、自己資本が270万円で年間支出が120万円前後なので、2年間程度は収入無しで生活することが可能であると推定できます。
本書でも自己資本が年間支出の2~3倍あると安心であるとのことなので、当面は安心な家計だと診断できます。
必要な毎月の貯蓄率について計算してみる
同じ章に必要な貯蓄率の計算公式が載っていたのでそれも計算しておきます。
必要なパラメータは以下の通り。
x:老後生活費係数 1 →現役時代の平均的な生活費と老後生活費の比率。まずはそのままの比率で計算。
Y:手取り年収 700万 →現状ではなく現役時代の平均。 本当はもう少し高くなると思うがメーカーの平均位で計算。
P:年金額 150万 →月十数万円貰える計算で、年150万円貰える計算。
A:現在資産 270万 →先ほど分析した通り。
b:老後年数 40年 →あまり少なく考えても後々詰むのでとりあえず100歳以上生きる前提。
a:現役年数 40年 →これも65歳くらいまで働く前提。
これを基に必要貯蓄率を以下の式で計算させます。
必要貯蓄率 = ( x × Y – P – A/b ) / ( (a/b + x) × Y )
これを計算すると0.39つまり40%も貯蓄する必要があります。
現在手取り17万位に対して8万円程度投資信託をつみたてしようとしているのでその場合40%を超えるのでひとまずは安心ですね。
減らさないお金として個人向け国債という選択肢
本書では無リスク資産と置き場所として銀行預金とは別に個人向け国債(変動金利10年)をおすすめしています。
無リスク資産とは具体的に元本割れをしない資産の事を言います。
この個人向け国債変動10年は最低金利が0.05%が設定されており、大多数の銀行の金利を上回る金利が設定されています。(その代わり10年は無リスクで手元にお金を戻すことができません。)
現在私の総資産が1000万円以下と少ないため、銀行の預金についても保証されているので、すぐに使用するとは思いませんが、今後資産が増えてきた場合に候補に挙がるかと思います。
これに関しては、実際に投資してみようというのではなく、昨今の株式・投資信託におけるS&P500や米国株一辺倒の風潮に流され気味だった私のポートフォリオ見直しのきっかけになりました。
総評
読了時間:3時間程度
まとめ
- 意外と自分の人生の方向性を固めるのに残されている時間は少ない
- 独身なこともあり今の資産や貯蓄(投資)率は悪くないのでこのままつみたてていこう
- 無リスク資産として貯蓄に変わる個人向け国債という選択肢
とりあえず結婚するまでは、今の調子で貯蓄や投資をしていこうかな…
お金に関してめっちゃハッとする内容はないですが、投資初心者や資産形成を考えている若者にとって知っておくべきことが網羅されているのでオススメです。