新興国REITには現状投資しにくいという話

みなさんこんにちは。しうです。

最近自分のアセットアロケーションを微調整していました。

私の投資方針としては、

「全世界株式」をコアとして世界の様々な投資対象に投資する

という方針なのでそれを満たすように調整していたところ、タイトルの通り新興国REITにはちょっと投資できないなと思ったので、その内容を記載しておきます。

目次

投資対象の分類

まず、投資信託で投資できる対象について見ていきましょう。

下の図が現在販売されている投資信託およびETFで投資できる対象の分類となります。

まず投資地域という観点では、国内海外(先進国or新興国)ということで、3地域に大別されます。

また、投資商品としては、メインである株式債券、それから不動産に投資するREITの3種類に分類されます。

これ以外に、今話題のガソリンや貴金属・穀物などの商品に投資するコモデティが存在します。

私がメインに投資しているeMAXIS slim全世界株式(オールカントリー)の投資対象は下の図のようになっており、国内株式・先進国株式・新興国株式の3種類の投資商品に投資することが可能です。

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の交付目論見書より抜粋
オールカントリーの投資対象

ではそれ以外の債券やREITに投資したい場合はどうすれば良いでしょうか?

まずは、オルカンと同じ種類のeMAXIS Slimシリーズの株式以外でどのような投資対象があるかを見てみます。

参照元:https://emaxis.jp/lp/slim/pr1/

つまりオルカンと個別のeMAXIS Slimシリーズで以下の範囲をカバーすることができます。

またeMAXIS Slimシリーズでは新興国債券に個別で投資することはできませんが、人気商品であるeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)では新興国REITを除く8資産に均等投資することができます。

8資産均等型の投資対象(交付目論見書より抜粋)

新興国債券に自分の比率で投資したいという場合は、信託報酬が低めな以下の投資信託がおすすめだと思います。

  • iFree 新興国債券インデックス (信託報酬:0.242%)

一方新興国REITに投資できる投資信託はどうでしょうか?

楽天証券の「投信スーパーサーチ」で新興国REITと検索すると以下の二つしか引っかかりません。

信託報酬も0.66%と高いし、総資産も3億と30億ととても少ないです。

(なんなら信託財産留保額すらかかります)

また、交付目論見書から投資対象を見てみると違和感を感じる構成になっています。

SMT 新興国REITインデックス・オープン 交付目論見書より抜粋
eMAXIS 新興国リートインデックス 交付目論見書より抜粋

どちらも南アフリカとメキシコに半数以上投資されています。

新興国の中でもいわゆる中所得国に大部分が投資されており、現時点だとあまり良い印象がない感じです。

おそらく新興国REITに投資するにしてもポートフォリオの内数%でしょうし、こちらに投資することで得られる分散投資の安心感より、信託報酬による損した感覚の方が勝ってしまい、気持ちよく投資することができません

自分のアセットアロケーションを微調整した話

以上の内容を基に自分的に一番腑に落ちるアセットアロケーションをさらに調整したところ以下のように決定しました。

株式

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) 7万円 NISA(全額)+特定

債券

  • eMAXIS slim 先進国債券インデックス 7千円
  • iFree 新興国債券インデックス 3千円
  • iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり)5株→約1万円

REIT

  • eMAXIS slim 先進国リートインデックス 6千円
  • eMAXIS slim 国内リートインデックス 4千円

株式:債券:REITが7:2:1になるように設定しました。

私が国内債券に投資していないのは、投資信託ではなく必要な時に変動10年に投資すればいいやと考えているからです。

まとめ

今回は「新興国REITには投資しにくい?」という話題についてまとめました。

色々調べたおかげでやっと自分的に気持ちのイイアセットアロケーション・ポートフォリオを作成することができました。

やっぱり投資するには自分の納得感が一番ですね。それでは。

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