みなさんこんにちは。しうです。
私は自分で言うのもなんなんですが、結構重度の真面目系クズだと思っています。
他人の評価に関わる部分だけ少し頑張って60点ぐらいの成果を出すように頑張ろうとして行動しますが、
普段の行動については結構無気力です。
まあ、よく言えば要領がよい(よく見える)、悪く言えば何事にも本気になれない人だと思っています。
こんな私なので、大学院の研究に関しては最低限の矜持はありましたが、他の同期と比べると研究の成果という点では劣っていました。
そのくせ、修士1年の時期にインターンを頑張っていたわけでもなく、結局就活が開始するまで一回もインターンに行きませんでした。
そのまま修士2年に突入し、なにも準備していないストレスから自律神経がイカれましたが、こんな私でも現在就職して真面目に働いています。
今回はその当時の私の考えについて書いていこうと思います。
当時の状況について
私はプロフィールにも書いてある通り機械系の学部・大学院に在籍していました。
機械系の学部の研究室は4つのカテゴリ(4大力学)に大別されます。
- 材料力学 研究室
- 熱力学 研究室
- 流体力学 研究室
- 機械力学 研究室(含制御)
という感じです。研究室の人気としては、教授の良し悪しも多分にありますが一般的に
機械力学>>流体力学>熱力学≧材料力学
だと思っています。やはり、機械系なだけあってロボ系をやりたいという学生が多く、機力系の研究室が人気な印象です。
就活等で大企業うけが多いのもおおむねこの順番だと思います。
この中で私がどの研究室にいたかというと、材料力学系の研究室に在籍していました。
またその材料系の研究室にも色々あって、例えば企業の設計とかで使われているソフトを使って強度計算をする実学系の研究室もあれば、材料の組織を観察したりミクロの事象を調べる基礎研究的な研究室もあります。
私はどちらかというと、材料力学の中でも基礎研究に近いような研究をしていました。
それもあってか、大した研究成果は出てないし、就活等で他人に説明しにくいという2重苦を抱えていました。
なんで私がそちらの道に進んだかというと、別にGPAが悪くて人気の無いところしか選べなかったわけではありませんw
(自慢ではないですが、GPAは3以上はありましたw)
もともと私は高校時代、化学の方に興味を持っていて、材料について興味を持っていました。
大学受験の際は化学科も多く受けましたし、化学受験で私が進学した機械工学科も受けました。
最終的に化学科と機械工学科のどちらに進もうと悩んでいた時に以下のように考えました。

化学好きな人が化学系行くのは普通過ぎる
化学系を目指していた人が機械系行く方が希少価値が高いのでは?
それに加えて、化学系より機械系の就職の方が門戸が広そうに思えたので、当時は以上の理由から機械系の道に進みました。
私のなかにある現在の、化学系と機械系の研究(大学院)の違いは以下のイメージです。
- 化学系
-
一つの内容をものすごく掘り下げる
就活の際は企業の研究職になる割合が機械系より高い
- 機械系
-
一つの内容を掘り下げることも重要だが、色々な視点からデータを取る
就職の際は、研究職もあるが、開発・設計から生産技術まで色々配属されることが多い
要するに一つの事を掘り下げたいか、いろいろなことをやりたいかの違いだと思います。
そのような経緯があったので、機械系の中でも化学に近い材料系の授業を学部時代から選択し、材料力学系の研究室に配属されました。
もともと自分の興味で配属された研究室でしたが、研究内容が基礎研究に近いこともあり(+研究内容およびゴールが漠然としていた)、上記に書いた通り思うような成果は出ていませんでした。
(まあ、私の怠惰な性格のせいでもありますが…)
それならば、就活を頑張っていたのだろうと思われますが、私はインターンに行っていません。
これはただ単に、研究が忙しいとかこつけて修士1年の時にダラダラしていただけです。
私が本格的に就活を始めたのはおそらく修士1年が終わる間際の2月初めごろだった気がします。
つぎの章ではわたしがどういう考えで就活を行っていたかについて書いていきます。
私の就活戦略
私の就活でモットーとしていたのは、
最小限の労力で自分の中の設定基準以上の企業に受かる
でした。
まず最小限の労力という点で話しておきたいのが、理系の学部には学校推薦というものがあります。
この学校推薦というものの効力は企業によって千差万別で、出せば結構な確率で受かる企業もあれば、ただの入場券である企業もあります。
私はこの学校推薦を最大限活用しようとおもっていました。
次に自分の中の基準について話します。
皆さんは企業選びの際に何を基に選んでいるでしょうか。おそらく「この企業しか行きたくない!」という人はほとんどいないでしょう。
大多数の人は、色々な逡巡や葛藤があって、ESや面接の際にそれをさも第一希望のように話しているかとおもいます。
私もその中の一人です。
多くの人の基準として次の二つがあると思います。
- 給料(平均年収)
- 企業分野
私もこの二つの内容で自分が納得できる条件を設定しました。
みなさんはどのくらいの平均年収なら結構もらえる企業だと思いますか?
私はこれは感覚で決めたのですが、700万なら少なくもないし多すぎでもないと思ってこの値を設定しました。
次に職種についてです。
私は今までの話で分かる通り、具体的にこの分野の企業に行きたいという考えがありませんでした。
それというのも私は、



あまり自分の志望企業を絞りすぎると入ったあとに現実の乖離があった場合、やる気をなくしてしまう。
働くやりがいなんて、後から自分で正当化できる。
という考えの人間です。
このことから、まずは偏見無しに多くの企業を選択肢に入れていました。
ここで少し話が変わりますが、皆さんは工業においてどのような流れで製品ができているかしっていますか?
ものづくりの流れとして、以下の3つの工程(企業)に大別されると考えています。
アパレル関連における繊維材料、機械部品における機械・樹脂材料などのように
材料を加工・販売したり、新材料の開発をする企業
材料メーカーから仕入れた材料をつかって、完成品メーカーに納める部品を製造する企業
(いわゆるBtoB企業)
部品メーカーから仕入れた部品を使って、完成品を製造する企業
(完成車メーカーなど、一般人の知名度が高い企業も多い)
このなかで私が注目したのがプロフィールにも書いてある通り、部品メーカーです。
私の就活の際イメージとしてこれらの企業群に対して以下のようなイメージを持っていました。
- 素材メーカー
-
有名な企業も多く、給与等の待遇が良い企業も多いが、採用人数が一般的なメーカーより少ないことが多い(特に化学系メインの場合)
また化学系の学生と競争することが考えられ、そちらの方が専門性が高いと考えられるため、研究の成果があまりない自分には不利
- 部品メーカー
-
BtoB企業であるため、一般人の知名度は低いことが多い。
しかし、大企業も多いため福利厚生はしっかりしているところが多い。
- 完成品メーカー
-
完成車メーカーや総合家電メーカーなど知名度は抜群。
そのため、機電系の様々な学生が応募すると考えられ、必然的に競争率は高くなる。
私はこれといった志望業種が無かったので、この部品メーカーの競争率は低いけど待遇はしっかりしているという点に目をつけて、部品メーカーを狙い撃ちしていました。
(また、素材メーカーの中には機械系学生をメインに募集しているプラント設計という職種があり、倍率もそんなに高くないと評判でしたが、募集人数も少ないし普通のメーカーとは毛色が違うものだったので私は候補から省きました。)
これらの自分の基準を設定したあと私が何をやったかというと、まず就職四季報を買いました。
そして、自分の大学・学部に推薦を出している企業をリストアップし、その企業を四季報で調べ上げます。
その際私が特に注目したのが「平均年収」「採用人数」「倍率」「離職率」です。
このリストアップした企業の中から自分の設定した基準に引っかかる企業を篩にかけていきます。
また推薦応募における優遇措置については四季報には書いていないことが多いので、そちらのほうは就活サイトで情報を得ていました。
あとは自分のとれるリスクと自の中の妥協点を天秤にかけて決めていくとよいと思います。
私はこの戦略で、コロナ発生初期の就活混乱期において早い段階で内々定(学校推薦企業)を得ることができました。
結局面接を受けた回数は対面が一回とオンライン一回で終わりました。
まとめ
今回は私の就活時期の考え方について話しました。
取り合えず言いたかったのは私のような怠惰な人間でも就活の内定を得ることができるし、今も問題なく働くことができています。
なので現在、またはこれから就活をする人もあまり気負いすぎないで頑張ってほしいと思います。
志望動機なんて後からいくらでもそれっぽく作れますし、そこに自分の研究のプライドを足せば案外すんなりと通るものです。
人生なんて行き当たりばったりなことがばっかです。それに適応して楽しむのもまた一興だと自分は思っています。
それではまた次の記事で。