みなさんこんにちは。しうです。
今回は研究室についての話を少ししようと思います。
なぜこの内容を書こうと思ったか?
私は機械系の大学・大学院で3年間研究をしていました。
↓この記事でも少し触れています。

その研究室生活のなかで色々な人を見てきて

あー、この人この研究室と相性悪そうだなー
という人を何人も見てきました。
研究室生活では無給でそのコミュニティのボスである教授と過ごさないとならないため、合わない研究室に配属されると非常に苦労します。
なので今回は自分なりに教授のタイプを分類してそれぞれどういう人があっているかについて少し考察しようと思います。
教授タイプの分類
私なりに研究室の教授を大きく分けて4つに分けました。
その図が以下のグラフになります。
順に解説していきます。


① 教授が熱心で研究における裁量が大きいタイプ (研究熱心タイプ)
研究内容に関しては今のトレンドの事を積極的にやっている印象
このような研究室の場合、教授の年齢は若い(40歳くらい?)場合が多いです。
若くして教授になったということは、それだけ教授が研究好きで優秀であるという裏返し。
その教授の研究内容に興味があり、研究を大学院に行ってもやりたいという人はおすすめです。
ただ一つ注意したいのは、①の場合、教授の咄嗟の思い付きで研究テーマを決めることがあることです。
これにはあたりはずれがあり、いわゆる「教授が飲み会の席で考えたような思い付きのテーマ」になることも…
このような場合、新しく装置や解析手法を自分で調べて→構築するというところに手間取ったりすることが多いです。(教授も思い付きのため良く知らないから)
(私の研究室もどちらかと言えばこの分類でした。私は実験というよりは主に解析主体でしたが、解析プログラムの構築に時間を割かれ、研究の本質である解析の結果についての議論は浅いまま修了してしまいました。)
なのでそのような場合でも投げ出さないような熱量のある人がおすすめです。
この研究室がオススメの人
- 教授の研究内容に非常に関心のある人(この研究室があるからこの大学に入学したとか…)
- GPAはそこまでだけど自分の頭で考えられる人(これがなかなかいない…)
- 詭弁が上手い人(修論の研究の8割が詭弁だと私は思っています…)
② 研究熱心だけど自分の考えが絶対タイプ
教授の学歴は高くてそれより学歴の低い大学の教授になっている人に多い印象
大学は教育の場であるので学生への指導は熱心にするが、学生と比べると自分の考えの方が正しいという思いがあるので、研究についてあまり学生の考えが入り込む余地がない。
この場合、上から実験内容等が沢山降ってくることが多い。それでできなければダメ出しされる印象。
自分で考えることなくある程度の成果は出るので、今までレールに乗った進路を辿ってきた人におすすめ。
このタイプで注意したいのが、教授との関係性です。
教授の考えで研究室が回っているのでひとたび教授に対して嫌悪感を抱くと、途端に研究に関しても悪影響を及ぼします。
また、あまりにも仕事を自分で抱え込んでしまい精神に来てしまうことも…
そこらへんをうまくやっていくことが重要です。
この研究室がおすすめの人
- 真面目系○ズ
- GPAはいいけど自分で考えることが苦手な人(大学の試験を過去問で乗り切った人)
- 外面がいい人
③ 学生に冷めた教授タイプ
過去何らかの事件があったのか分からないがその大学の学生レベルに失望してしまったタイプ。
大体、高学歴の年配教授(退官間際)に多い印象。
年配なため、研究内容はそれまでの経験に裏打ちされているが、逆に自分の浅学な知識ではあまり意見を反映できないことが多い。
研究については少し指導があるのである程度のクオリティは出る。
この場合注意したいことは、研究室の人間関係のドライさだと思います。
良くも悪くも就活のために研究をしているという関係性であることが多い印象です。
この研究室がおすすめの人
- 自分で考えるのが苦手な人
- コミュニケーションが少し苦手な人
- 研究にあまり興味がないけど、就活のためにある程度の成果を出したい人
④ 放任主義タイプ
よくも悪くも研究は自分で考えてやるものだと教授が考えているので、研究の方針や結果については放任タイプ。
学者肌の年配教授に多い印象
研究の方針を立てたり、成果を出すまでが大変だが、ひとたび結果を出せばそれが糧となり就活とかでも無双できる。
このタイプで注意したいのはやはり主体性だと思います。
脳死で日々を過ごしているとあっという間に就活になり成果の無いまま戦うことになると思います。
この研究室がおすすめな人
- 一から研究を組み立てたい人
- 主体性のある人
- 自由に研究がしたい人
個人的な体験では①と③のタイプの教授が多くて②と④のタイプの教授がすくない感じがします。
(おまけ)教授の性格と研究内容どっちをとるか?
研究室配属でよくある問題として
自分の研究したい内容は結構具体的に決まっているけど、そこの教授の性格があまり良くない(自分と合わなさそう…)
という問題です。
これに関する私の答えは一つだと思っています。それは
就職の志望先から逆算してその研究室でしか就職できないのであれば研究内容を優先
それ以外の何となくその研究が良いというだけであれば、教授との相性優先
大体研究室見学時とかって研究の良い面しかみせられませんよね…
研究をやっていればどの研究であっても自分の研究内容のダメなところと向き合うことになります。
それで他の人の研究をみて隣の芝生は青く感じることもしばしばです。
特にその研究に期待して始めた場合、その理想と現実の乖離に悩むかと思います。
そこに教授との人間関係が組み合わさってくると、その研究室に嫌悪感がでてきてしまい、興味のあった研究にすら嫌いになってしまうかもしれません。
特に大学院生は無給(というより金を払って)研究をしているため、一度こうなってしまうと何で研究しているんだろうと自己嫌悪に陥ってしまいます。
そのため、自分の考えとしては将来のキャリアのためにその研究じゃなきゃだめなんだ!という場合意外は教授との相性優先だと思っています。
まとめ
今回は自分の考える教授タイプとその研究室におすすめな人について書きました。
研究室選びで一番重要なことは「自分の内面を見つめなおすこと」だと思います。
自分が、これまでどのようにしてきて・どのような性格で・将来どうなりたいかをしっかり分析することで
失敗しない研究室選が初めてできるようになると思います。
皆さんも本当の自分を見つめなおして、失敗しない研究室選びをしてください。それでは。